2023年のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）で、日本の4番として重責を背負った村上宗隆選手。
そして、その背中をすぐ後ろから追うように存在感を放った岡本和真選手。
2023年の大会で見せた二人の姿には、単なる勝敗を超えた「人としての強さ」がありました。
それは、失敗を恐れず、悔しさを自分の成長の「燃料」に変える力。
2025年の今、その思考法こそが、多くの人に勇気を与えています。
二人の復活劇に学ぶ人間心理から真の姿が見えてきます。
「打てない自分」を見つめ続けた村上宗隆のWBC
村上宗隆選手。
WBCはもう卒業？
【野球／#侍ジャパン】
11月12日まで行われる「侍ジャパン宮崎秋季キャンプ2025」。
岡本和真選手、牧秀悟選手、隅田知一郎選手、金丸夢斗選手、井端弘和監督がインタビューに応じました。⚾動画は以下のリンクからご覧ください！⚾https://t.co/iJFeohCK5C pic.twitter.com/3jsvPrX9gu
— テレビ朝日スポーツ【公式】 (@tvasahi_sports) November 9, 2025
ワールドベースボールクラシックが開幕した時には、期待の星であった村上宗隆選手は、打撃に目が合わない不調に陥っていました。
全力で頑張ろうとするものの、打球が思うように飛ばない！
そのような難しい状況の中で、村上宗隆選手はベンチから試合を見つめ続けていました。
「どうしてこうなってしまったのだろう」「この現状をどうしたら改善できるのだろう」といった自問自答を繰り返し行いながら、自分自身を振り返っていきました。
その中で村上宗隆選手が行っていたことは、自分を過度に非難するのではなく、冷静に現状を分析し、問題点を洗い出し、それを解決するための提案を練るという作業でした。
この作業の中から生まれたのが、準決勝戦におけるあの感動的なサヨナラホームランでした。
その瞬間、全ての人が息を呑み、その後の村上宗隆選手の涙ぐむ姿を見て、ファンも村上宗隆選手の心を察知して喜びました。
村上宗隆選手がどれだけ自分自身を鍛え上げ、深い悔しさをバネにしてきたのかを理解しました。
そして、2025年シーズンが始まった現在、村上宗隆選手の打撃フォームは更なる進化を遂げています。
ただ技術的な改善だけでなく、自身の心の持ちようの調整や気持ちのコントロールも学んだ村上宗隆選手は、安定感と攻撃力をバランス良く持つ選手へと成長しています。
「自分の悔しさを絶対に忘れない」という強い信念が、村上宗隆選手を一貫して支えてきたのです。
残念ながら、ヤクルトの村上宗隆選手はWBCのメンバーから外れました。
侍ジャパン井端弘和監督（50）が8日、都内で11月に行われる「ラグザス侍ジャパンシリーズ2025日本vs韓国」へ向けたメンバー発表会見に出席した。
岡本和真が見せる「冷静な炎」
いつも冷静！
実力つけてるよね。
【侍ジャパン】巨人・岡本和真、韓国戦でＷＢＣ予行弾だ！ ２３年「世界一ロード」再現#giants
記事はこちら▼https://t.co/RZrELqpEQE— スポーツ報知 (@SportsHochi) November 7, 2025
どんな時も「自分の野球」を見失わない姿勢が伝わってきます。
一方で、巨人の岡本和真選手は村上宗隆選手とは違うタイプの強さを見せます。
表情には派手な感情を出さず、淡々と試合に臨む。
しかし、その内側には常に「燃えるような静けさ」があります。
WBCでも、岡本選手はチームを支える陰の主役でした。
村上宗隆選手が打撃不振に苦しむ中でも、決して仲間を責めず、むしろ励まし続ける姿がありました。
その一言が印象的です。
「誰にでも、そういう時期はある。自分を信じるしかない。」
まるで大谷翔平選手のような思考の深さを感じさせるこの言葉は、岡本和真選手の本質を表しています。
結果に一喜一憂せず、状況を俯瞰し、次の一打席に集中する。
この「思考の整え方」こそが、2025年もジャイアンツの4番として岡本和真選手が輝き続ける理由となるでしょう。
村上宗隆と岡本和真の共通点！「昨日の自分には負けない」
絶対に学んでるよね！
このときが分岐点だったよね。
村上宗隆と岡本和真。
タイプは違えど、二人に共通しているのは「考える力」です。
メジャーリーグの大谷翔平選手が大切にしている言葉に、「昨日の自分には負けない」というものがあります。
これは、他人と比較するのではなく、
「昨日より成長する自分」に目を向けるという哲学。
村上宗隆選手は、自分の悔しさを燃料に「昨日の自分を超える」努力を続けています。
岡本和真選手は、冷静に「今日できる最善の準備」を積み上げることで、同じゴールへ向かっています。
この二人の姿勢は、勝負の世界に限らず、日常の私たちにも深い示唆を与えてくれます。
村上宗隆＆岡本和真の打撃不振は終わりではなく「始まり」
スポーツの世界で「打撃不振」はネガティブに語られがちです。
しかし、村上宗隆選手も岡本和真選手も、それを「自分を見直すチャンス」と捉えています。
たとえば村上宗隆選手は、試合後の練習を欠かさず行い、感覚のズレを一つひとつ修正していきます。
岡本和真選手は、打てない時ほど自分を責めず、「心のリズム」を整えることに集中するそうです。
これは心理学で言う「セルフモニタリング（自己観察）」の典型。
結果だけに反応するのではなく、「なぜそうなったのか」を冷静に見つめる力が、彼ら二人をトップアスリートに育てているのです。
「あのWBCでの涙、あの悔しそうな表情…多くの人が“あの瞬間”を忘れられないのではないでしょうか。」
2025シーズンは「考える野球」が主流に
今、プロ野球界全体が「考える野球」へと進化しています。
感情的に戦う時代から、論理的に戦う時代へ。
村上宗隆選手の「反省からの成長」、岡本和真選手の「静かな集中」は、。まさにこの流れを象徴しています。
打撃フォーム、心理状態、試合ごとの分析。
従来の野球思考が大谷翔平選手、山本由伸選手、佐々木朗希選手、今永昇太選手、近藤健介選手など多くのアスリートが思考の変革で成長を遂げているのがわかります。
すべてを自分の成長材料に変えていく姿勢は、これからの若手選手たちの手本となっていくでしょう。
また、私たち一般人も彼らの思考に学ぶところがいっぱいあります。チャンスを活かすための学びは必要ですね。
まとめ
WBCでの涙、打撃不振の苦しみ。
その裏には、「考えることで強くなる」という共通の信念がありました。
村上宗隆選手は、悔しさをエネルギーに変えた。
岡本和真選手は、静かな炎で前を向いた。
二人の歩みは違っても、目指す場所は同じ。
それは、「昨日の自分に勝つ」という、シンプルだけど強い意志です。
2025シーズンも、この二人のバットから生まれるドラマが、私たちに「前を向く勇気」を教えてくれることでしょう。
