
藤川球児といえば、あの「火の玉ストレート」。
150キロを超える全力投球で、見る人すべてを魅了した名投手です。
けれど、その輝きの裏には、ずっとそばで藤川球児を支えてきた嫁・英子さんの存在がありました。
それが、同じ高知県・同じ高校で育った嫁・英子さんです。
藤川球児さんがプロに入ったのは、まだ20歳のとき。
当時は一軍にいたとはいえ、名前もほとんど知られていない若手選手でした。
そんな時期に結婚を決意した2人でした。
それから20年以上、嫁・英子さんは藤川球児さんを陰で支え続けてきました。
その支えの象徴こそが、料理研究家となる「藤川家のごはん」。
この家庭の食卓には、夫婦の絆と、料理を通して育まれた深い愛情が詰まっています。
決して特別なレシピや派手な味付けではありません。
けれど、藤川球児という一人の男を、長いプロ生活の中で守り続けたのは、嫁・英子さんの真っすぐで温かな想いそのものだったのです。
藤川球児の嫁は料理研究家?支え続けた高校時代の恋
藤川球児さんの嫁・英子さん。
実は嫁の英子さんも藤川球児さんと同じ高知県の高校出身で、藤川球児さんより4歳年上の先輩なんです。
きっかけは、ある夏の日。
嫁の英子さんが母校の応援に訪れたとき、グラウンドで全力で投げる藤川球児さんの姿を目にしました。
その瞬間、「この人を応援したい」と強く感じたそうです。
嫁・英子さん自身も学生時代はソフトボールをしていて、藤川球児さんのひたむきな投球姿に、自分の青春を重ねたのかもしれませんね。
そんな自然な流れの中で、2人は惹かれ合い、藤川球児さんがまだ17歳のときに交際がスタート。
年上の英子さんは、まさに「姉さん女房」という言葉がぴったり。
そして、藤川球児さんがまだプロとして安定していない時期も、藤川球児さんの夢を信じ、明るく支え続けたのが嫁の英子さんでした。
嫁の英子さんのまっすぐな愛情と献身的な姿勢は、今でも多くのファンの心に深く響いています。
プロ入り、そして嫁「料理研究家」の原点
プロの世界は、想像以上に厳しいものです。
藤川球児さんも、入団したばかりの頃はその現実に直面し、何度も壁にぶつかりました。
思うような結果が出せず、「自分には向いていないのかもしれない」と落ち込む日々。
電話口で弱音を吐くこともあったそうです。
そんなとき、嫁の英子さんは静かにこう言いました。
「困ったことなんて何もないよ。不安になったら帰ってきたらいい。私、ここで待ってるから。」
たった一言のこの言葉が、藤川球児さんの心をスッと軽くしたといいます。
「他人がどう思おうと関係ない。自分を信じて前へ進もう。」
そう決意できたのは、嫁の英子さんが変わらずそばで支えてくれたからでした。
そして、その支えは「家庭の味」にも表れていました。
実は藤川球児さん、現役時代はかなりの偏食家。
特に野菜が苦手で、栄養バランスを取るのが難しかったそうです。
そこで嫁の英子さんは工夫を重ね、味付けを少しずつ変えたり、見た目を工夫したりして、藤川球児さんが「おいしい」と笑顔で食べられるように工夫を重ねました。
そんな嫁の英子さんの努力がやがて「料理研究家」と呼ばれるほどの実力につながっていったのです。
それは、ただの料理ではなく夫を支え、家族を守る「愛の味」だったのかもしれません。
藤川球児の偏食を救った嫁「料理研究家」誕生秘話
最近、藤川球児さんが自身のInstagramで投稿している「#藤川家のごはん」が再び注目を集めています。
そこに並ぶ料理は、どれも派手さはないけれど、見ているだけで心がほっとするような家庭の味ばかり。
たとえば、じっくり煮込まれたハンバーグ、だしの香りがふわっと広がる卵焼き、シンプルだけど飽きのこないカレーライス、そして欠かせないお味噌汁。
どのメニューも、藤川球児さんがプロ野球選手として必要とする栄養バランスをしっかり考えたうえで、
「藤川さんの好きな味」にきちんと仕上げられています。
まさに、体と心の両方を支える「最高の家庭料理」。
そんな日々の食卓から生まれた愛情が、ファンの間でも話題になり、ついには『藤川家のごはん』というエッセイコミックとして書籍化されました。
この本には、夫婦の温かな日常と、支え合う姿が描かれており、読んだ人たちからは「藤川家の愛情が伝わってくる」と多くの共感の声が寄せられています。
プロ生活を食で支えた嫁の家庭料理
藤川球児さんが現役を終えるかどうか、真剣に考えていた最後の年。
藤川球児さんはそのたびに、嫁の英子さんに引退のタイミングについて相談していたそうです。
そんな大切な話をするたびに、英子さんはいつも静かに笑いながら、「もう十分頑張ったよ」と優しく声をかけてくれたといいます。
その言葉には、これまで藤川球児さんが積み重ねてきた努力への感謝と、これからの人生を信じて送り出す、深い愛情が込められていました。
そして今、藤川球児さんは監督として若い選手たちを導く立場にあります。
藤川監督が選手たちと強い信頼関係を築けるのは、「家族を大切にする人は、仲間も決して裏切らない」。
長年の夫婦の絆の中で育んできたものが、若い選手たちの心に「家庭料理」というものが目に見える形で伝わっているのかも知れません。
若手から信頼される理由は「嫁を裏切らない男」だから
料理研究家として知られる嫁・英子さんの役割は、単に食事を作ることにとどまりません。
英子さんの料理には、家族の心を整える「癒しの力」があります。
どんなに試合で疲れ果てても、藤川球児さんが家に帰れば、いつも変わらない温かいごはんが待っている。
その「いつも通り」が、どれだけ彼の心を支えてきたことでしょう。
安心できる家庭と、嫁の英子さんの愛情こそが、藤川さんのあの力強いストレートを陰で支えてきたのです。
そして今、後輩の選手たちが藤川球児さんを尊敬してやまないのは、監督と英子さんが互いに支え合い、高め合ってきた姿を知っているから。
勝敗を超えて、人を信じ、小さな食卓の時間で相手を励まし、包み込む。
それが「藤川家のごはん」の本当の力です。
完璧な料理よりも大切なのは、そこに込められた思いやりと、支え合う心なのですね。
まとめ
藤川球児の嫁・英子さんは、華やかな芸能人でも、有名なシェフでもありません。
けれど、夫の夢を「食」で支え、偏食を克服させ、プロとしての体を作った影の功労者。
「料理研究家」という肩書きよりも、「信頼創作家」という言葉のほうが似合うかもしれません。


