
「強くなりたい!」「もっと上を目指したい!!」。
その想いを、誰よりも “食” で表現してきた男がいる。
ご飯13杯、ゆで卵〇個、岩泉ヨーグルト、そして地元・岩手のソウルフードである福田パン。
それらは単なる食事ではなく、大谷翔平という怪物を育てた “原動力” だった。
高校時代は病弱で、体も細く、決して恵まれたフィジカルではなかったという。
それでも彼は、「食べることは自分をつくること」だと信じ、栄養やトレーニングの全てを “実験” のように積み重ねていった。
いまや世界が認めるトップアスリートとなった大谷翔平。
その強さの根っこには、才能でも環境でもなく、「食を信じる力」があったのかもしれない。
この記事では、大谷翔平選手がどのようにして “食で強くなったのか”、そしてその背景にある哲学を、管理栄養士・大前恵さんの証言を交えながら紐解いていきます。
大谷翔平の「ご飯13杯」伝説、その真相とは
大谷翔平選手が高校時代に “ご飯を13杯食べていた” というエピソードを耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
一見、都市伝説のように思えますが、これは実際の話です。
高校入学当時の大谷翔平選手は、身長186cmに対して体重はわずか66kg。
細身で、しかも体調を崩しやすく、月に一度は病院で点滴を受けていたといいます。
そんな大谷翔平選手に「食べなさい」と厳しく指導したのが、花巻東高校の佐々木洋監督でした。
監督は、大谷翔平選手にこう言葉をかけたといいます。
「翔平、メジャーに行きたいなら体をつくれ。お前は “ご飯13杯” だ。」
他の部員が10杯で済むところを、大谷翔平選手だけは13杯。
それでも大谷翔平選手は文句を言わず、毎日しっかり食べ続けました。
「食べることもトレーニング」と信じて。
この “13杯” が、大谷翔平選手の夢を現実に変える第一歩だったのかもしれません。
花巻東高校近くの「にらラーメン さかえや」も思い出の味

当時、大谷翔平選手が通っていたといわれるお店が、岩手県花巻市にある「元祖満州にらラーメン さかえや本店」。
同校出身の菊池雄星選手も通っていたという、地元の名店です。
店の名物は、チャーシューがたっぷりのった “肉丼”。
大谷翔平選手はこのボリューム満点の丼を好んで食べていたといいます。
まさに「育ち盛りの胃袋を支えた店」と言えるでしょう。
高校生の頃から食への意識が高かったことがうかがえます。
身長を伸ばした“岩泉ヨーグルト”の存在
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大谷翔平選手が世界一おいしいと絶賛した「岩泉ヨーグルト」🐮
岩手の生乳を使用していて風味が甘く感じられます🎶
独自の製法でもっちりとした食感が癖になる!!
毎朝食べてぜひ腸活を☀#岩泉ヨーグルト#大谷翔平 pic.twitter.com/lVEp2SN4AH— 買うなら岩手のもの (@kaunaraiwate) October 15, 2025
さらに注目されるのが、大谷翔平選手の地元・岩手の特産品「岩泉ヨーグルト」。
地元では “身長を伸ばしたヨーグルト” としても話題になっています。
岩泉ヨーグルトは、龍泉洞の湧き水を使用し、モチモチとした食感と濃厚な味わいが特徴。
酸味が少なく、デザートのように楽しめる高品質なヨーグルトとして知られています。
大谷翔平選手も地元時代に好んで食べていたといわれており、そのカルシウムとたんぱく質のバランスが成長期の大谷翔平選手を支えたのかもしれません。
佐々木朗希選手と“福田パン”でつながる岩手の絆

もうひとつ、岩手を語る上で欠かせないのが「福田パン」。
盛岡市の老舗で、地元の人々にとってはまさにソウルフードです。
大谷翔平選手と佐々木朗希選手が初めて言葉を交わした時、話題に上がったのがこの「福田パン」だったといいます。
「福田パンのエビカツって美味しいよね。」
同じ岩手出身の2人が、パンの話題で打ち解けたというエピソードは微笑ましく、食を通じた “地元の絆” を感じさせます。
ちなみに、福田パンの一番人気は「あんバター」ですが、スポーツ選手らしいボリューム重視の “エビカツ” を選ぶあたりも彼ららしいですね。
「ゆで卵16個」説は本当なのか?
SNSで話題になった「大谷翔平選手は1日にゆで卵16個食べる」という話。
実は、これは本人の発言ではありません。
WBC期間中に中日ドラゴンズの高橋宏斗選手が、「大谷さんの食事量を見て驚いた」と話したことがきっかけで、誇張された形で広まったものです。
もちろん、たんぱく質を意識してゆで卵を積極的に食べているのは事実ですが、16個という数字はやや伝説化された表現といえそうです。
食でつくられた、世界最高の肉体
ご飯13杯、肉丼、ヨーグルト、そしてゆで卵。
これらの積み重ねが、今の大谷翔平選手を形づくりました。
高校時代、病弱で細身だった少年が、世界の頂点に立つフィジカルを手に入れた背景には、「食を信じる力」があったのかもしれません。
そんな大谷選手の食への探求心を間近で見てきたのが、プロテインブランド「ザバス」を手掛ける「明治」の管理栄養士・大前恵さん(53)です。
大前さんによると、
「『誰も経験していないから、体づくりや栄養は自分の体でテストしてみるしかない』と。
30歳くらいまでに食事やトレーニングであらゆることを試し、
体ができあがってから技術を身につけたいということでした」
と語ります。
前例がない以上、ベストな体作りは自ら試すことでしか見つけられない!
その言葉通り、大谷翔平選手は “食と体” の関係を常にアップデートしながら、世界最高のパフォーマンスを引き出しているのです。
- 食べることは、自分を育てること。
- 彼の成功は、努力と食の両輪で築かれた。
夢に向かう姿勢も、日々の一口から始まっていたのですね。
まとめ
- 大谷翔平選手は高校時代、「ご飯13杯」のノルマで体を鍛えた
- 花巻東の名店「さかえや」の肉丼は思い出の味
- 身長を伸ばした岩泉ヨーグルト、地元愛あふれる福田パン
- ゆで卵16個は誇張だが、栄養管理の意識は徹底
- 食が支えた、世界最高の二刀流アスリート
大谷翔平選手の言葉通り、「継続こそ力」。
その力を支えてきたのは、間違いなく “食の努力” だったのでしょう。


