
ドジャースの守護神・山本由伸選手が放つ一球には、常に「魔法」がかかっている。
178cmの体から繰り出される150キロ超の直球と鋭い変化球。
そのどれもが、打者を完全に翻弄してしまうから恐ろしい。
そして今、メジャーの打者たちが口をそろえて驚くのが、山本由伸選手独特の「やり投げフォーム」と呼ばれる投げ方だ。
実際に対戦した敵将が「あれはトリックだ。打てるはずがない」と脱帽したというニュースが、アメリカでも話題になっている。
山本由伸選手のフォームは、ただの変則スタイルではない。
全身のしなりとタイミングを極限まで操る「理と感覚の融合」なのだ。
メジャーでも異彩を放つこのトリックピッチの秘密は、いつ生まれ、どんな理論に基づいているのか。
そして、その独特な投げ方は体にどんな負担を与えているのか。
本記事では、山本由伸選手がどのようにしてこの「やり投げスタイル」を完成させたのか、フォームの進化、指導者との関係、そして同僚・佐々木朗希との対比までを詳しく解析していきます。
敵将も驚愕「トリックがある!」山本由伸の魔術的フォーム

■山本由伸選手のやり投げ法について
投球フォームのチェックと力やバランスの感覚を確かめ、体にすり合わせる為にやり投げ練習をしております。
これは
・手投げにならない。
・上から下に投げる野球の投げ方とバランスが取れる。
・体重を球に乗せる方法がえとく出来る。
メリットがあります。 pic.twitter.com/m3s5UOr2Mr— Baseball Collection (@BaseballCollec3) November 4, 2019
「一つの技巧が全ての戦況を制する」という、まさにその言葉が、全体像を見事に言い表しています。
アメリカのプロ野球チーム、ロサンゼルス・ドジャーズのエースピッチャーとその地位を巧みに保ち続ける山本由伸選手の話です。
その身長が178cmという、いわば平均的な身体的特徴からは想像困難な強さを誇示する彼の投球法が、今この瞬間、プロ野球の最上位リーグ、メジャーリーグ、をまるごと震わせています。
対戦する打者たちは口を揃えて「ボールの位置はっきり分かっているのに、打球にできない」とうなずきます。
それが現在、世界中から注目の的となっている「やり投げフォーム」という投球方法だというわけです。
まるで「槍を投げるような」独特の投げ方
ゆっくりと再生してみていただくと、山本由伸選手の投球姿勢は他の投手たちとは全くと言っていいほど異なります。
そのユニークな投げ方は、上半身をスムーズにねじって、全身の力を合わせて一気に球を放つというもの。
なんとその放たれる球は、まさに槍が飛び出すかのような瞬間を思わせます。
山本由伸選手の投げる球、彼の特異なリリースポイントが、打者たちにとっては「幻覚」を感じさせる大きな要素となっています。
その球はまさに「魔法のような投球」とも形容されています。
スピードを要する直球にせよ、軌道を変える変化球にせよ、実際の球速よりも早く感じられ、打者たちを混乱させるのです。
これこそが、皆様が口々に「山本由伸選手の投球フォームの素晴らしさ」と称賛する所以なのです。
やり投げフォームはいつから? 高校時代に原点が
「山本由伸選手の投球フォームはいつからその特徴的な形になったのだろう?」という疑問は、山本由伸選手のファンである人々の中でしばしばたびたび検索されるテーマとなっている。
山本由伸選手の投球スタイルとは、あたかもボールを遠くに投げつけるかのような独特なもので、その原型は既に彼の高校生の頃からすでに見られた。
宮崎県の都城高校で野球活動を行っていました山本由伸選手は、自分自身に一番適合する投球フォームを見つけだすために試行錯誤し、周囲の指導者が示す一定の型にこだわることなく、自分の自然な体の動きを最大限に生かした投球スタイルを追求し続けたのです。
その後、山本由伸選手がプロ野球の世界へと進出し、オリックスというチームでトレーニングを重ねた結果、体幹と股関節がうまく連動する点に着目。
これにより、今見られる投球フォームの完成形へと辿り着いたのです。
山本由伸選手が最も大切にしているのは、「力任せに投げるのではなく、体を上手に使ってボールを操ること」。
これこそが山本由伸選手の持つ信念であり、その投球スタイルがそのまま表現されているのです。
カーショーも脱帽「完璧なリリースポイント」

山本由伸選手を認めてるんですよね。
ドジャース クレイトン・カーショーが山本由伸を絶賛。
ゾーン全域に多彩な球種を正確に投げ分ける能力を「相手打者にとって不可能レベル」と称し、フォームを「教科書」とまで言及。スネルと並ぶ圧倒的投球に「健康さえあれば驚きじゃない」と語る姿に説得力がある pic.twitter.com/XJp2slph3E
— ショウタイムズ【公式】 (@shoutaimuzu) October 15, 2025
アメリカのメジャーリーグベースボールにおける投手の中でも指折りの実力を持つクレイトン・カーショー選手が、山本由伸選手に対して大いに賛辞を送りました。
「彼の投球フォーム、特にリリースポイントは何ものにも換えがたい完璧さを見せている。球の出る位置が予測不能で、それは見ていて本当に素晴らしい。」
と、カーショー選手自身が一投手として賞賛するに足る山本選手の技術を公に称えました。
カーショー選手が他の投手に対し、これほどの評価をするのは非常に稀です。
山本由伸選手の投げ方は、ただ力を注ぎ込むだけのものではなく、全身の筋肉や関節を微細に制御し、絶妙なタイミングで球を放つという、まさに職人が時間をかけて磨き上げた技術の究極の形と言えます。
これが山本選手の全てを表しているわけです。
やり投げフォームのリスクと体への負担
それでは、体に影響を与えるところはどのようになるか、という点について詳しく書きましょう。
やり投げのような投球フォームは、しばしば肘や肩といった部位に大きなストレスを与えると指摘されています。
ですけれども、その部分に対しては山本由伸選手自身が非常に手厚いケアを施すことで対策を立てています。
それは具体的には、まずは、ストレッチングによる筋肉の柔軟性の維持と股関節の強化です。
これに加えて、体幹をつかさどる「コア」のトレーニングを常日頃から行うことで、体への負担を軽減しています。
さらに試合後には、アイシングで筋肉の消炎を図るとともに、リカバリー(回復)に注力することで、身体が次の試合に向けて最善の状態になるように管理しています。
山本由伸選手自身も、「一度ボールを投げ終えたときから、もう次の登板に向けての準備が開始されるんです」と表現しています。
このように山本由伸選手の戦略は、単に投げることだけでなく、怪我を未然に防ぐ体の使い方までを含めたトータルな管理体制によって支えられています。
その全てが理論的な根拠に基づいており、これによって持ち前の投球スタイルを継続することが可能となっていると言えます。
佐々木朗希選手との「静と動」の関係

山本由伸選手の「静」!
【公開】佐々木朗希、完投勝利の山本由伸に“土下座で感謝”の衝撃ショットhttps://t.co/fbAMY95VzK
球団公式カメラマンは、佐々木らが山本に土下座をして称えるユーモラスなショットを披露。佐々木に加え、通訳ら球団関係者たちが最敬礼で山本を称え、それに右手を挙げて応えている。 pic.twitter.com/5JVsiuSiAr
— ライブドアニュース (@livedoornews) October 27, 2025
対照的な存在として、日本が誇る別の右投手、佐々木朗希選手がいます。
佐々木朗希選手はその力強い直線状の球筋で打者を圧倒するという特徴がありますが、一方で山本由伸選手はその柔らかさからくる曲線の投球で打者を混乱させるという、まったく異なるスタイルを持っています。
この二人の存在が、それぞれの特徴的な投球スタイルを持っていることから、微妙に異なる形でメジャーリーグの観客を驚かせています。
試合が終了した後に、ファンの間で盛り上がったという、「佐々木朗希の土下座感謝」のエピソードも、山本由伸選手の実力とスキルに対する敬意を表現するものでした。
この二人の若き投手が、それぞれ異なるスタイルで大舞台で活躍している姿は、野球ファン全てにとって胸を熱くさせるものとなってます。
私たちが期待する未来の日本野球を形作る二人が、規則性のない美しいスタイルで試合を盛り上げている様子を朝のスポーツニュースから、誰もが感動を覚え一日の活力になっていることでしょう。
まとめ
「やり投げ」と名付けられた山本由伸の投球スタイルは、単純に変わったやり方というわけではなく、長い時間をかけた研究と自身の感性が見事に結びついたものなのです。
静止状態から突如として力が解放される流れるような動きには、見る者を惹きつける確かな美しさが存在します。
それは、まるで槍を一気に放ち空へと飛ばす瞬間のような、圧倒的な美しさと力強さを感じさせるものなのです。
派手さより、正確さ。力より、理。
山本由伸選手の投球は、「静のトリック」で世界を翻弄し続けています。




