
安青錦の読み方には深い意味が込められた物語があります。
「安」という文字に込められたいみとは?
「青」という文字が意味するものとは?
「錦」という文字が何を求めているのか?
安青錦という力士が何を思って異国の文化に身を投じて、土俵入りの「化粧まわし」に込められた平和への想いとは?
安青錦がただの力士ではなく、「平和の象徴」を背負う若者であることが見えてきます。
安青錦とは?プロフィール紹介

ここに相撲ファンの
人気に繋がっているよね!
安青錦関 横綱豊勝龍を切り返しで倒す👏👏👏
残り全部勝てば、技能賞+殊勲賞+敢闘賞行けるぞ👍 pic.twitter.com/D1cLhmoMkR— Game of Chicken (@GameofChicken2) September 25, 2025
ウクライナ出身の安青錦が、得意とする技は「内無双」。
大相撲のファンが最近の土俵でみることができなかった「内無双」。瞬時に決まるので何がどうなってるのか?分からない!これが相撲ファンの醍醐味なのだと思います。
安青錦はインタビューで「子どものときからやってるんで」と答えていました。
最近の土俵で安青錦に「内無双」の罠にはまった力士は大関の「琴桜」「霧島」。
| 安青錦 新大(あおにしき あらた) | 西小結 |
| 所属部屋 | 安治川 |
| 本名 | ヤブグシシン・ダニーロ |
| 生年月日 | 平成16年3月23日 |
| 出身地 | ウクライアナ・ヴィンニツャ 主要な産業・病院とかないため戦争の激戦区ではない。人口約50万人。 |
| 身長・体重 | 182cm・140kg |
| 趣味 | サウナ、現在は体重増量のため休止 |
| 好きな音楽 | 河島英五 |
| 好きなことば | ありがとうございます |
師匠の安治川親方は、外国から来た安青錦にも特別扱いをせず、「全員が同じ釜の飯を食う」という教えのもとで指導をしていました。
安青錦にとって日本の食卓は、まさに「豊かさの象徴」でした。
来日した当初、安青錦は「日本は本当に食べ物がたくさんある国だ」と驚いたそうです。
「ウクライナでは、こんなに満足に食べられることはなかった」と語る安青錦の言葉には、日々の食事に対する深い感謝の気持ちが込められています。
そんな安青錦が大切にしている「好きなことば」は
「ありがとうございます」。
それは、食べ物に対しても、人に対しても、すべての出来事に「感謝」を忘れないという、安青錦の生き方そのものを表しています。
安青錦の読み方「安」「青」「錦」に込められた三つの想い
| 意味・由来 | 象徴するもの | |
| 安 | 師匠の安美錦から一字 | 師匠を敬う |
| 青 | ウクライナのカラー青 | 故郷への思い |
| 錦 | 錦を飾る | 目標を持つ |
「安青錦」という名は、ウクライナ人が今一番切望するものは平和。
青き国ウクライナの平和を願い、いつか故郷に錦を飾るため勝利に向かって進む姿にファンは心から拍手を送っている。
安青錦の化粧まわしに込められた平和への願い

理解できない戦争という
祖国の現状!
新入幕 安青錦。
— くるくるおばけ@ブログ「大相撲取組内容」 (@kuru2obake) March 16, 2025
中村キース・ヘリング美術館からの 化粧まわし。
〔春場所八日目〕 #sumo pic.twitter.com/Z3u6ZF9qXr
キース・ヘリング作品の化粧まわしは、安治川部屋の後援会長を務める中村キース・ヘリング美術館館長の中村和男の発案により制作された。安青錦は、母国ウクライナで相撲をしていたが、ロシアの軍事侵攻から逃れて2022年に来日。同年に初土俵を踏んだ。そんな力士の姿に、平和への願いを込めたキース・ヘリングの作品を重ねたをことをきっかけに、中村から化粧まわしのコラボレーションを打診。ニューヨークのキース・ヘリング財団や相撲協会の賛同も経て実現したという。
異国の地で挑む安青錦のウクライナへの想い

ウクライナの復興を
忘れることはない!

大相撲名古屋場所(13日初日・IGアリーナ)で、自己最高位となる東前頭筆頭として臨む安青錦(21・安治川部屋)は、10場所連続の勝ち越しを果たし、今もっとも注目を集める若手力士のひとりです。
4日には名古屋市内で、災害時や復興支援に活用できる移動式の木造建物を視察しました。
この建物はコンテナサイズでありながら、短期間で設置・移動が可能。
内部は木の温もりに包まれ、外観からは想像できないほど快適な空間になっています。
見学した安青錦は「見た目もコンテナとは思えない。普通の家のようで、中も涼しいですね」と感心した様子。
実はこの技術、今も戦禍が続くウクライナの復興支援にも役立てられないかという構想のもと開発が進められています。
故郷ウクライナを思いながら視察に臨んだ安青錦は、「こういう建物はきっと現地でも喜ばれると思います。木でできていて、海外の人にも好まれるデザインです」と語りました。
安青錦のまなざしの先には、土俵の勝敗を超えた「再生への希望」が映っていました。
言葉や文化の壁を越えて、「相撲」という形で平和を表現しょうとする安青錦。
この姿勢こそ、今の時代にもとめられている「真の強さ」なのかもしれません。
安青錦が土俵で勝ち名乗りを受けるとき、その姿はまるで夢に一歩ずつ近づいていくように見えます。
同時に、安青錦の心にある「平和への願い」も日本の人たちに伝わって、応援の気持ちとひとつになっているように感じます。
まとめ
四股名は力士の魂そのもの。
安青錦の「安」は師匠への尊敬、「青」は祖国のウクライナへの想い、「錦」故郷に錦を飾るを意味してます。
安青錦が勝ち進むごとに、日本人は心から安青錦を応援して平和への願いを強くすることでしょう。


