
はじめに
私の就活での失敗は、まだ大谷翔平選手が世の中に登場する前の話です。
今では大谷選手の圧倒的な「準備力」が多くの人に知られています。
目標から逆算して行動し、必要な準備を徹底する。
そんな姿勢はスポーツだけでなく、就活にも通じる考え方だと思います。
しかし、当時の私は違いました。
部活の練習に全力を注ぎながら、就活の準備も計画的に進めるという発想すらありませんでした。
「内定がもらえれば大丈夫だろう」
「営業職なら何とかなるだろう」
そんな甘い考えで就活を進めていたのです。
その結果、仕事内容を十分に理解しないまま入社を決め、社会人になってから大きな遠回りをすることになりました。
今回は、私自身の失敗談を通して、体育会系の学生だからこそ知っておいてほしい「仕事選びの大切さ」についてお話しします。
現在まで210記事以上を執筆し、体育会系学生向けの情報を発信しています。
早く内定が欲しかった
私の就活での一番の失敗は、
「大きな失敗」というより、
今振り返ると「大きな間違い」だったと思っています。
当時の私は、
- 早く就職先を決めたい
- ある程度の給料が欲しい
という気持ちが強くありました。
そのため、
「自分がどんな仕事をしたいのか」
よりも、
「早く内定をもらうこと」
を優先してしまったのです。
内定を貰えないと、部活の仲間から「落ちこぼれ」みたいな感覚がありましたから。
▶内定がないと自分を否定してしまう理由|真面目な人ほど苦しくなる就活の落とし穴
営業職と聞いて安心してしまった
入社前に聞いていた仕事内容は営業職でした。
しかし、
私はそこで満足してしまいました。
本来であれば、
- 何を売るのか
- 誰に売るのか
- どんな働き方なのか
まで確認するべきだったのです。
ところが当時の私は、
「営業職なら大丈夫だろう」
「若いときは営業からスタート」
くらいにしか考えていませんでした。
仕事に対する予備知識や仕事への姿勢が、
いやもっと言えば人生の設計すら
立てていなかったということです。
今思えば、それが最初のつまずきでした。
▶スポーツしかしてこなかった人の自己PRの作り方【そのまま使える例文あり】

入社して初めて知った現実
入社式の日。
「営業部はこちらへ」
と案内されました。
そこで工場見学が始まり、なぜか工場作業も経験することになりました。
学校を卒業したばかりだった私は、
会社全体がどう動いているのかも理解できません。
何を作っている会社なのか、
どんな仕組みで利益を出しているのか、
そんなことを考える余裕もありませんでした。
そんな時、工場で働いていたパートのおばちゃんが、
「これ、偽物のカニカマだよ」
と仕事中にささやいてくれました。
さらに、
「アワビじゃないよ、トコブシだよ」
って。
しかし私は、
その言葉の意味すらすぐには理解できませんでした。
部活中心の学生生活を送っていた私は、
社会やビジネスについて本当に何も知らなかったのです。
後で解ったことですが、
一流の食品会社ではなく、三流の商品をつくる会社だったのです。
さらに、理解しなくてはいけなかったのは、世の中には一流の商品だけが流通しているわけではないということを・・・。
営業のやり方も分からないまま現場へ
それでも私は営業職として働き始めました。
ところが、
営業研修らしい研修はありませんでした。
ある日突然、
スーパーのバイヤーや個人商店の魚屋さんへ営業に行くよう指示されたのです。
当然ながら、
- 何を話せばいいのか
- どんな商品をうるのか
- どう提案すればいいのか
- どうやって信頼関係を作るのか
全く分かりません。
今なら営業にも基本的な考え方や手順があることが分かります。
お客様との会話の中で、お客様のお気持ちは今どこの位置にあるの?
私との会話でお客のハートは近いの?それとも遥かに遠いところ?
しかし当時は誰も教えてくれませんでした。
それでも売れた理由
それでも売れた理由
そんな状態でも私は3年間働くことができました。
今振り返ると、
会社はよく給料を払ってくれていたと思います。
なぜなら、営業スキルなどほとんどなかったからです。
それでも多少なりとも売上を作れていた理由があります。
それはラグビー部で身につけた、
- 大きな声で挨拶すること
- 明るく接すること
- 笑顔で対応すること
でした。
営業の技術はなくても、人と接する姿勢だけは評価してもらえていたのかもしれません。
これは後になって気づいたことですが、社会に出ると商品知識や営業技術ももちろん大切です。しかし、それ以上に「この人から買いたい」と思ってもらえる人間性が重要になる場面があります。
大谷翔平選手は著書『大谷翔平は、こう考える』の中で、
「ちゃんとした人間に、ちゃんとした成果が出て欲しい。どの分野においても僕はそう思っています。」
と語っています。
大谷選手が世界中で愛される理由は、ホームランやピッチングだけではありません。
礼儀正しさや周囲への気配り、人としての誠実な行動が多くの人の心を動かしているからです。
そして、その土台には高校時代から続けてきた、
- あいさつ
- ゴミ拾い
- 部屋掃除
といった当たり前の行動があります。
実際に大谷選手の目標達成シートにも、それらはしっかり記されています。
私自身も営業のやり方など分からないまま現場に出されましたが、ラグビー部で身についた挨拶や礼儀、明るさだけは自然にできていました。
今思えば、それが多少なりともお客様との信頼関係につながり、売上にも結びついていたのだと思います。
就活でも同じです。
企業は学歴や資格だけを見ているわけではありません。
部活で当たり前に続けてきた挨拶や礼儀、仲間との関わり方など、人としての土台を見ています。
派手な実績がなくても大丈夫です。
部活で培った人間力は、社会に出てからも大きな武器になるのです。
この失敗から学んだこと
この経験から学んだことがあります。
それは、
「会社を選ぶ前に、仕事を選ぶことが大切」
ということです。
給料や内定の早さだけで決めると、
入社後に
「こんな仕事だと思わなかった」
となる可能性があります。
就活では、
会社名だけを見るのではなく、
- 仕事内容
- 将来のキャリア
- 身につくスキル
まで確認することが大切です。
体育会系の学生へ伝えたいこと
部活に打ち込んできた人ほど、
社会や仕事について知らないことがあります。
それは悪いことではありません。
私もそうでした。
だからこそ、
一人で決めるのではなく、
就活のプロや社会人に相談してほしいと思います。
私のように遠回りしないためにも、
まずは
「自分は将来どうなりたいのか」
を考えることから始めてみてください。
就職はゴールではありません。
その先の人生をどう生きるかのスタートなのです。
私自身、部活で目立った実績はありませんでした。
しかし就活エージェントに相談したことで、自分では気付かなかった強みを言語化してもらい内定につながりました。
この記事が同じように悩む体育会系学生の参考になれば幸いです。







